「48テ」クソヤロー日記

誰かに共鳴してほしい。切実に。

「まるで残飯みたいだね」と彼女は言った

 

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僕は結構ラーメンが好きなんですよ。

特にがっつり食べたい時は必ずと言っていいほど、横浜家系らーめんを食べに行くわけですが、食べ方には僕なりの美学があるんですよ。

 

横浜家系らーめんといえば、

豚骨スープに醤油、鶏油などをブレンドして、中太麺をこしらえ、トッピングには海苔、ほうれん草やメンマ、ネギ、たまごなどがイメージできると思いますが、中でも特徴的なのが、自分の好みにカスタマイズできるということ。

 

麺の硬さ(やわめ ふつう かため)

味の濃さ(うすめ ふつう こいめ)

脂の量(少なめ ふつう おおめ)

 

この3つから自分の好きなように選び自分だけの好みを追求できるという点でこんな画期的ならーめんはそうそうないと思うんですよ。

 

これはあくまで僕の思う最高の家系らーめんを食べる際の黄金比ですが、ズバリ。

 

麺の硬さ かため

味の濃さ うすめ

脂の量  ふつう

 

 

これが僕の中の最適解ですね。

まず、麺の「かため」に関しては、

らーめんを食べる時どうしても麺は時間を追うごとに麺が水分を吸って柔らかくなるんですよ。でも厨房を見てみれば麺は大量のお湯で茹でられいるじゃないですか?その際、ふつうややわめは硬めに比べて、ただの「水分」を吸っているわけなんですよ。

それに比べて「かため」はただの水分を吸う時間は短く済むし、麺がスープに改めて投入されてからそこで「スープの水分」を吸っていくので麺に味が浸透しやすく余計な水分を吸った麺よりもおいしいわけですよ。

しかも余計な水分を吸った麺は面積が広がって余計にお腹いっぱいになってしまうので家系らーめんの醍醐味を楽しめなくなるわけですよ。

その醍醐味はまたあとで説明します。

 

次に味の「うすめ」について

これは意外に思う人は多いかもしれません。そもそも家系を食べたい人はうすめのらーめんを求めていないと思いますし、濃厚でがっつりしたものを食したいと考えるでしょうけど、僕から言わせて貰えば、そんなのはお腹の空いた部活終わりの学生の考え方となにも変わらないですね。

そもそも家系の味の濃さをどこで調整しているかということを考えたことがありますか?家系は醤油豚骨が基本になっているので味の濃さを調整するのは「豚骨」の部分ではなく「醤油」の方なんですよ。

豚骨はどちらかというと「出汁」であって何で煮込んでいるかは横浜家系のお店によってそれぞれ色があるわけですが、濃さを左右する「醤油」の部分はまぁはっきり言って醤油の量が多いか少ないかのほぼ2択なんですよね。

もちろんこだわりの醤油を使っている家系らーめんさんも多いと思いますが、

出汁や味にこだわったスープに醤油を回しがけしている量が多いか少ないかで考えたら、僕は醤油味が強いらーめんよりスープの味をより感じられるうすめが最適解だと思うわけですよ。

現にうすめにしても味はしっかり感じられるし出汁本来の旨味を感じてすごく気に入ってます。これは是非読んだみなさんも試して欲しいですね。笑

 

そして脂の量「ふつう」に関して

これは無難に少ないと物足りなく感じるし、量が多いと美味しい分、重たく感じて日によっては胃もたれしてしまうからですね。

身体が脂を求めるのは本能なのでここは無難にベイシックなものでいいと思います。

 

以上の理由から、「かため」「うすめ」「ふつう」で注文するのが僕の中の黄金比なわけですよ。

 

そしてここからはまた一つこだわりの食べ方を紹介していきたいと思います。

 

まずは、

らーめんが届いたら、

 

1「黙ってなにも言わず麺をすすれ!」

これは味変することなく麺とスープを楽しむことがお店への礼儀ですね。

 

2「豆板醤とにんにくを入れ、麺オンザライス!」

豆板醤とにんにくをスプーン一杯くらい入れて味をカスタマイズしたならばその麺を頼んだライスの上に乗せ麺とご飯を同時食いするのがめちゃくちゃうまいですね。

 

3「海苔をスープに絡ませてご飯に巻いて喰う!」

これはもう最強にうまいですね。海苔がふやけ過ぎないようにするのがポイントで片面だけしっかりスープに浸して、その面を内側にライスを巻いて喰うと口の中で旨さが爆発します。

 

4「ご飯にキューちゃんをまぶして2、3番を繰り返し喰う!」

キューちゃんのシャキシャキとごはん、麺の3つがマッチングして、三位一体となり「味の向こう側」に僕をいざなってくれます。

 

5「ライス小おかわり!」

ここまでには海苔と麺を消費しておきましょう。

 

6「チャーシュー、卵、キューちゃん、ごま、スープでオリジナルどんぶり!」

おかわりした小ライスに残しておいたチャーシューを細かく砕き入れ、半熟卵を半分に割り、周りに少しのキューちゃんそして味変したスープを3回ほど回しがけし、最後に白ゴマを少々かければ、オリジナルしめのどんぶり完成!

勢いよく胃袋に注ぎ込めば満足度120%!

 

うまさの極みに至ることができるわけですよ。

 

ここに至るまで5年の歳月をかけ導き出した「家系の方程式」。

 

みなさんもぜひ試してみてください!

 

ちなみに家系らーめんを一緒に食べに行った彼女にはそのどんぶりのことを「まるで残飯みたいで食欲なくなっちゃった」と言われ、その子と別れてからもう2年が過ぎようとしています。

 

 

ハイリスクハイリターン。