タトゥーの女。好き。
自己表現というのはなかなか難しい事だ。
何をもって自分のアイデンティティとするかについて考えた時、やはり一番手っ取り早い方法は見た目へのこだわりだろう。
髪の色やスタイルに個を表現する人もいれば、ピアスや指輪などアクセサリーでそれを体現するのもありかもしれない。はたまた普通にメガネやその人が持つ性格や声のトーン、顔つきなどもその人独自のアイデンティティだと言える。
そんな中でも私が一番好きな人種のアイデンティティはタトゥーを入れている人だ。
タトゥーの印象は「怖い」「ヤ〇ザ」「親不孝」などあまり評価はかんばしくない。だけどタトゥーこそ感情や目に見えない想いを目にみてる形で表現した唯一無二のアイデンティティだと私は思っている。
日本では刺青として日本古来から彫られていたものも多く、龍、鬼、虎、花、不死鳥、蛇など生き物や幻獣を描く事でその生き物や花が持つ意味を体に体現させる事で自分を鼓舞していたそうだ。龍は寛大さと知恵。鬼や蛇は守護の存在。虎は勇気と強さ。花はその花が持つ言葉や意味であり、不死鳥は長寿や再生など、刺青は自分がなりたい姿や自分の信じる信仰を内側からだけでなく正に体現したものだった。
それは今現在も同じである。
タトゥーとして体に自分の息子や嫁の名前を彫る人が世間から叩かれたりしているが、体に刻み込む事で一生の幸せを誓っているように私は感じてならない。
その辺の「愛してる」という言葉よりはよっぽど説得力のある愛の形だ。
そんな自己の想いや感情を最大表現したタトゥーこそアイデンティティの最高峰であるとここに断言したい。
これはちなみに私が今までの人生で経験した事だが、タトゥーを入れている人に限って、悪い人に出会ったことはない。
私がただ、出会ったことがないだけかもしれないがタトゥーをファッションとして表現している人はみんなのアクセサリーや髪型、髪の色で表現するのとなんら変わりのないものだと思う。
それを踏まえた上でこれだけは伝えたいことがある。
それは、タトゥーを入れている女性は周りから強く見えたい見えっ張りで本当は自分に自信がないことを隠している可愛い女の子だということ。
だから私はタトゥーを入れている女性を見ると本当は周りから見えないところで弱い自分を見せないように暗示をかけているんだろうなとかえって好感度が急上昇する。
そんな女性とお話しする機会があれば、夢中になって話をしたい。
その人の想いを受け取れるようにね。