「48テ」クソヤロー日記

誰かに共鳴してほしい。切実に。

3秒間だけくれないか。(前編)

 

 

f:id:hand48:20200326231831j:image

 

 

よく学生時代の恋愛エピソードを‘甘酸っぱい経験’と表現することがあるが、高校2年の夏に起きた出来事は、甘さよりも酸っぱさが勝るようなビタミンC強めな経験だったと言わざるを得ない。

 

それは夏期中間テストを1週間まえに控えた日差しのてりつく夏の日だった。私を含めた仲のいい友達3人とファミレスでテスト勉強をすることになったのだが、それをどこかしかから聞きつけた仲の良い女の子が「私も行ってもいい?」っと言ってきたのだ。

その女の子は酒井。活発な女の子で当時バスケット部に所属していた彼女は高身長で人当たりがよく、ひまわりのようなのびのびとした存在だった。

そんな酒井が一緒に勉強したいと言ってきたので、余程テストに自信がないのかと思い、軽い気持ちで「なにが目的なの?」と伝えたのだ。

こちらの意図としては「目的」=「テスト教科」のつもりだったのだが、この質問をきっかけに勉強どころじゃ済まないことになった。

私の質問を受けた酒井は、急に辿々しくなるや落ち着かない様子でソワソワしている。そして一呼吸おいて重い口を開いた。

「実は私、藤井くんのことがきになっていてさ。」

もちろん、私は藤井ではない。藤井はテスト勉強に参加する3人の1人。身長は160センチと少し小さめだが、テニスで焼けた褐色の肌と笑った時に声がさんまさんみたいに高くなるのが特徴的ないい奴だ。

 

その藤井のことを酒井は好きになったということだった。きっかけはクラスが一緒になって行われた体育大会。団体戦での綱引きで不意に繋いで触れた手と手をきっかけに意識するようになったということだった。

そんなことまでしっかり話を聴かされてしまった次第、酒井の健気な恋を応援しないわけにはいかない。そう思った私は今回の勉強会で2人の距離をグッと近づかせるため計画を立てることにしたのだった。

もう1人の友達、足立にも協力を得て待ち合わせのファミレスに2人揃って1時間遅れることにしたのだ。遅れる理由は先生に呼ばれて居残りさせられることになったとでも言っておけば藤井は大丈夫だった。人を疑うということを全くしない本当にいい奴だ。

そんないい奴を好きになった酒井も、男女分け隔てなく話してくれる元気で明るい、いい奴だ。

そんないい奴同士が付き合うことになればこんなに喜ばしい事はない。そんなふうに藤井の気持ちなど関係なく酒井の藤井に対する想いを尊重して2人だけの時間を作ってあげた。

 

その時の私は恋のキューピットになったかのような、2人の恋愛の行く末を見守る立場に浸っていたのだった。

 

後編に続く。

俺の中のマオリ族がハカを踊り出す。

去年、ラグビーW杯が日本で開催され、日本各地でラグビーが行われたことによるラグビーブームが起きたのは記憶に新しい。

そんななか今までのW杯でなし得なかったベスト8に日本が入ったことも日本中を歓喜の渦に巻き込んだ。

結果として2019年W杯優勝は南アフリカが2大会ぶりに果たし、幕を閉じたわけだが、去年のW杯を盛り上げてラグビーブームの熱を加速させた国がある。

 

それはニュージーランドオールブラックスだ。チームカラーの黒とその雄々しい姿は観るものすべてを魅了したと言える。

 

そして彼らの特徴は試合前に行われる「ハカ」も印象的だろう。

 

ハカはニュージーランドの伝統民族マオリの漢の鼓舞で、ワールドカップなどではかなり有名なのだが、私が初めて「ハカ」を観たのは高校一年生の時だった。

 

それは何気なく始めたラグビーの部活をきっかけにたまたまその年に開催された南アフリカW杯のニュージーランドのハカを目にした時だ。

 

それはかなりの衝撃で、いまだに忘れない感覚がある。身体の奥から炎が焚き上がるような感覚に襲われてニュージーランド代表の堂々たる姿に内側から燃え上がったのを憶えている。

そんな当時、思い出すかのようにハカの動画を見てはマネしたりしているうちに、自分という存在が窮地に立たされそうになった時、不意にハカを舞いたくなる衝動に襲われるようになった。

 

たとえば高校の怖い先生に怒られている時や、

床を滑ってこけそうになったところを見られた時、居眠りを注意された時など用途は様々だが自分がどうしようもなく苦しくなった時に私の中のマオリ族が雄々しくそして逞しく鼓舞してくれるのだ。

 

なんとか今までその衝動を抑えてはきたものの、一度だけその感情が抑えられなかった時がある。

 

それは東京に上京して、初めて勤めたイベント制作会社での出来事だった。

その日はイベントの準備が佳境に差し掛かり、少し職場もピリピリとしていた時だった。トラブルが起きた。イベントに参加するお客様に配る予定のプレゼントにちょっとした手違いがあり、その発注をやり直さないといけなくなったのだ。その発注をしたのは私だった。

その時は明確に原因が突き止められなかったため、発注した私のミスと思い込んだ上司からキツイ叱咤と罵りを受け、精神的に追い込まれていた。

 

なんでこんなことになるのだろうか?上司に叱られながらも自分が正しいと自信を持てなくて、暗く沈んでいた時。

 

きっかけは上司の一言だった。

「言われたこともできないのか?どうなんだ?お前なんとか言ったらどうだ?クソが。」

その瞬間である。つい、ほんの出来心だったのかもしれない。ついつい相手がポカンとする顔を見たかったとか、ピリピリした空気を和ませるためだったとかそんな気持ちだったのかもしれないが、いつのまにか身体を叩きながら、「ガバテガバテ!ガバテガバテ!」と渾身のハカを披露していた。

 

凍りつく職場。

鬼っツラの上司。

殴られた額。

そしてハカを披露できたという謎の達成感に包まれながら、私はその2ヶ月後に会社を退職したのだ。

 

ここ最近は、だいぶ私の中のマオリ族も大人しくしているが、何かをきっかけにまたぴょこっと体現してくるかもしれない。

 

そんな時は改めて人生の分岐点なのかもしれないと思いながら帰りの電車でハカだけでなくカパオパンゴのイメトレをして帰路に着くのであった。

タトゥーの女。好き。

自己表現というのはなかなか難しい事だ。

何をもって自分のアイデンティティとするかについて考えた時、やはり一番手っ取り早い方法は見た目へのこだわりだろう。

髪の色やスタイルに個を表現する人もいれば、ピアスや指輪などアクセサリーでそれを体現するのもありかもしれない。はたまた普通にメガネやその人が持つ性格や声のトーン、顔つきなどもその人独自のアイデンティティだと言える。

そんな中でも私が一番好きな人種のアイデンティティはタトゥーを入れている人だ。

タトゥーの印象は「怖い」「ヤ〇ザ」「親不孝」などあまり評価はかんばしくない。だけどタトゥーこそ感情や目に見えない想いを目にみてる形で表現した唯一無二のアイデンティティだと私は思っている。

 

日本では刺青として日本古来から彫られていたものも多く、龍、鬼、虎、花、不死鳥、蛇など生き物や幻獣を描く事でその生き物や花が持つ意味を体に体現させる事で自分を鼓舞していたそうだ。龍は寛大さと知恵。鬼や蛇は守護の存在。虎は勇気と強さ。花はその花が持つ言葉や意味であり、不死鳥は長寿や再生など、刺青は自分がなりたい姿や自分の信じる信仰を内側からだけでなく正に体現したものだった。

 

それは今現在も同じである。

タトゥーとして体に自分の息子や嫁の名前を彫る人が世間から叩かれたりしているが、体に刻み込む事で一生の幸せを誓っているように私は感じてならない。

その辺の「愛してる」という言葉よりはよっぽど説得力のある愛の形だ。

そんな自己の想いや感情を最大表現したタトゥーこそアイデンティティの最高峰であるとここに断言したい。

これはちなみに私が今までの人生で経験した事だが、タトゥーを入れている人に限って、悪い人に出会ったことはない。

私がただ、出会ったことがないだけかもしれないがタトゥーをファッションとして表現している人はみんなのアクセサリーや髪型、髪の色で表現するのとなんら変わりのないものだと思う。

 

それを踏まえた上でこれだけは伝えたいことがある。

それは、タトゥーを入れている女性は周りから強く見えたい見えっ張りで本当は自分に自信がないことを隠している可愛い女の子だということ。

 

だから私はタトゥーを入れている女性を見ると本当は周りから見えないところで弱い自分を見せないように暗示をかけているんだろうなとかえって好感度が急上昇する。

 

そんな女性とお話しする機会があれば、夢中になって話をしたい。

その人の想いを受け取れるようにね。

ギャルの瞳に僕が映る瞬間(後編)

 

f:id:hand48:20200320012802j:image

 

私が当時中学生の時は、バンドブーム真っ最中でアジカンチャットモンチー、ラッド、UVERworld、9mm、凛として時雨サンボマスターなど沢山のバンドマンが活躍し、私も恥ずかしながらかなりの影響を受けていた。また兄がドラムセットを持っていたことから、兄がいないのを確認しては勝手にドラムを触って、後で兄にこっぴどく叱られたものだ。

 

そんな中で音楽の趣味が合う友達同士で初めてバンドを組むことになった。もちろん私はドラム担当で。そして一番最初に練習した楽曲はGreenDayの「American idiot」とアジカンの「君の街まで」とELLEGARDENの「ジターバグ」。ギターやベース初心者向けにやりやすい曲をボーカル担当が選んでくれたがまったくドラム初心者向けではなかった。しかもその楽曲を引き下げて、先輩が企画するライブイベントで初ライブまで決まっている。しかも期間は1ヶ月後とかなり過密スケジュールだった。

 

断ることも出来ず上手くなりたいよりもなんとかしたい一心で兄に頭を下げて交渉し、1時間のマッサージと引き換えに1時間ドラムを触ることができる約束を取り付けて、なんとかドラム練習をさせてもらえたのだ。

ドラムが普通ない環境で少年ジャンプを積み立てて練習するような人が多い中、こんな恵まれた環境でドラム練習できたのは本当に兄に感謝しかなかった。

 

そこからは無我夢中にドラムを練習した。何本かスティックを折りながら体にドラムが染み込むまでリズムを刻んだ。その後、部活で疲れた兄の身体を揉みながら頭の中で反復練習も欠かさなかった。

 

そして迎えたライブ当日。

 

バンド名は「ピンポンダッシュ」で何故か当日、能面を被っての出演を果たした。

当時、能面を被ったバンド「FACT」がすごく流行っていて、中学生の悪ノリで「誰が演奏しているかわからない方がカッコよくね?」という曖昧な理由でそうなった。でもギリギリで決めてしまったためか、ライブのPOPにはしっかりとフルネームと担当まで書かれていたので大した意味はなかった。「ピンポンダッシュ」のバンド名にはたいした理由は存在しなかったがなんだか音の響きで決めた気がする。

 

めちゃめちゃ練習してきた分、上手くやれるか緊張が抜けなかったが、能面のおかげか見られてる意識は全く感じなかった。そのかわりせっかくの初ライブを顔出ししないで迎えることに、初セックスをコンドームをつけてやるようなちょっぴり残念な気持ちになった。

実際のライブは自分で言うのもなんだが、かなりいい出来だった。

3曲ともドラムがかなり音楽の軸になる場面が幾多となくあるがそれを難なくこなして初ライブを成功させたのだった。

 

狭いライブ会場の20人足らずの観客から拍手が聴こえた。能面を被ることで蒸れた顔面が耐えきれずその場で脱ぎ捨てステージを後にすると、ライブ会場のドア付近で座っていた女の子から声をかけられた。

 

その女の子はあの黒木だった。

 

黒木はその日女友達の彼氏がライブに出ることをきっかけに暇だったからついてきたとのことだった。そんな経緯の話を聴きながら私は驚きを隠せないでいた。

虫や生き物と同じで私に触ることすら拒否していたあの黒木が話しかけてきたのである。それはつまり黒木が虫に話しかけていると思うと、ギャルとは二度と関わらないと決めた私にしたらしどろもどろもいいところだった。

 

そんなあたふたした私をみて、黒木はまた厳しい言葉を投げつけてくるかと覚悟したが、彼女の口から思いもよらない言葉を聴いた。

「あんためっちゃかっこよかった〜。仮面被っててもすぐわかったよ。その仮面かして」

そう言った黒木に能面を渡すと目の前でそれを被って、「どう?あたしも似合うかなー?」と私の前では絶対にしないような甘え声とうっとりとした瞳には自分の顔が映り込んでいたのだ。

しかも私がさっきまで被っていた能面を黒木が被っている。その瞬間。私と黒木が繋がったのだ。その時もちろん私は童貞だったが、黒木のその夜の出来事はセックスのような興奮と彼女を一夜だけ手に入れたような背徳感で満たされていた。

 

もちろんその後の学生生活で、黒木と話すことは愚か黒木の瞳が僕だけを見つめるようなことは二度となかったが、あの音楽にひたむきになった瞬間だけギャルと共鳴できたのだ。

 

それ以降、とりわけギャルという生き物への恐怖感や萎縮してしまう癖に変わりはないが、いまだにギャルという存在が興奮と幸福感をくれる存在として、私の中の「黒木」がいつも「かっこよかった」と褒めてくれる。

 

ありがとう黒木。

ありがとうギャル。

 

そして今夜もありがとう。

thank you SEX。

 

ギャルの瞳に僕が映る瞬間。(前編)

 

f:id:hand48:20200319014907j:image

 

「ギャル エロ」。

いまだに検索ネタとしてこのワードだけは高校生くらいから変わっていない。

絶対に仲良くなれない自信しか湧かないし、むしろ関わりたくないのだが、だからこそ憧れや想いを寄せてしまうのかも知れない。

しかも何故か学生時代のギャルはヒエラルキーの上位に位置している。

実際、私の中学時代にその学校で逆らってはいけない存在のギャル女がいた。名は黒木。染めた金髪をなびかせて折り込まれて短くなったスカートとデコレーションや落書きが施されたセカンドバッグを背負い込む姿が印象的な黒木は、学校では知らないものがいないギャル中学生だった。

口が悪く、「死ね、殺す、バカ」が口癖だった彼女に逆らおう者はイケイケグループからはぶかれ、惨めな日々を送らなければならないほど彼女の存在はその時、教祖や神のような存在だった。

そんなギャルこと黒木と初絡みしたのは中学3年で初めて同じクラスになった時。

その日は合唱コンクール前日で、クラスが一丸となって練習していた時、みんなで円陣を組んで士気を高めることになった。円陣で盛り上がったヤンキー組のメンツがその勢いのままハイタッチをし始め、黒木もそのテンションでハイタッチはしていたが私とハイタッチをしようとした際ギリギリでハイタッチを避けられた。

そして一言「ごめん。お前とはなんかハイタッチしたくないわ」と遠回しに「生理的に無理」並の罵りを受け学生時代の思春期な私はショックを隠し切れず、絶望に打ちひしがれていた。

そんな私にさらに追い討ちをかけるように「何ショック受けてんだよ。気持ちわりーな。死ねよ」と言ってきたのである。

特にこちらから何かをしでかしたわけでもないのに向こうの都合で罵倒された挙句、彼女の口癖「死ね」まで炸裂し、私の中学最後の年が菊色に染まることが確定した瞬間だった。

その日は朦朧としたまま自宅に帰ったのだが、黒木に触ることさえ拒否されたショックが頭から離れず、なりふり構わず家族にお願いして「ハイタッチしてくれない?」とお願いして彼女とのハイタッチを補うがごとく家族と空虚に手と手を合わせて触感を感じるのであった。

絶対に話すことも触れることもできない教祖や神のような存在「黒木」の瞳には私のような存在は触るのも嫌なくらいの虫や生き物となんら変わらないものに見えているに違いない。きっとそうなのだ。

そんな黒木からまさかあんなことをきっかけに私という存在価値が光り輝くとは。

体育倉庫の裏側に呼ばれたい。

テレビドラマのような展開はそうそう起きるもんではありません。

体育倉庫の裏側に女の子に来るように言われて、そこで告白されるみたいなことは、もしこの世に本当にそんなことがあるのならば、それはまやかしの様な、かなり高尚な、そして平安時代のような奥ゆかしい行為だ。

そんな展開がもしこの世で起きたならば、それはもはや告白同等の行為であって、その時点で了承したならばそれはもはや「契り」であってあとは予定調和に従った儀式となんら変わりがない。

 

つまりはこういうことだ。

 

「〇〇くん。今日の放課後空いてる?」

「うん。今日の放課後は特に予定はないよ。どうしたの?」

「実は大切なお話があるから放課後に体育倉庫の裏側に来てくれない?」

↑意味「今からあなたに告白するから準備しておいて」

「う、うん。わかったよ。」

↑内心「うぉ!これ告白されるんじゃね?絶対行くわ」

 

ということである。

つまりは平安時代の「夜這い」のごとく、

お互いの気持ちをその時点で確認して、あとはわかりきった状態でことを済ませるだけということ。

 

こんな表と裏のやりとりを学生時代はやってみたかった。

ちなみに今回は「体育倉庫の裏側」の話をしましたが、個人的に学生時代に女の子に呼ばれたかった場所をランキングにしたので是非見てください。

 

1位「体育倉庫の裏側」

2位「放課後の誰もいない教室」

3位「昼休みの屋上」

4位「屋上近くの誰もいない階段」

5位「両親が帰らない女の子の自宅」

6位「ゲームセンター」

7位「レンタルビデオ店

8位「好きなバンドのLIVE」

9位「古本屋」

10位「カードショップ」

 

やっぱり1位〜5位はもう呼ばれた時点でかなりゴールインな展開と期待値の高さ。

6位〜10位は「女の子と自分だけの秘密の時間」を想像したときに、この場所にきてお互いの趣味や好きなことを語り合えたら最高だなと思います。笑

別府温泉殺人的な事件

ああ。後悔というものはどうしていつも後から押し寄せてくるのだろうか。

 

私の実家は九州大分県別府市で取り分け温泉で有名な地域として県外からは支持されている地方の出身なのですが、長年住んでいたせいかその有り難みというやつを全くもって感じていなかった。

 

むしろ坂道が多いは、夏は暑い、冬は寒いで全然いいとこなしといった印象しかない。そんな想いのまま高校時代の18年間をここ別府で過ごしそこから福岡を2年。そして東京に来て7年目となるわけだが、しみじみ思う事は東京の温泉は値段が高過ぎる!

そもそも大した施設を完備しているわけでもないのに500円以上もするのはさすがに呆れてしまう。別府の風呂は1回100円のところはざらであるし、無料温泉だってあった。まぁ混浴も多いけども。そして健康ランドに関しては2000円以上するような場所もあり関東屈指の温泉郷箱根、熱海は割とこの値段するような温泉も多い。こんなところで温泉に入るのもいいかもしれないが地元のハイレベル温泉と比べてしまうと非常にやるせない気持ちになってしまう。

 

今思えば、やはり別府の温泉というものは日本屈指の最強温泉郷だったことをあらためて理解した。

 

たまのたまに地元に帰郷することがあって、地元に住んでいる同級生たちと遊ぶとき、普通なら「飲み会」になりがちなところ、「温泉」というワンクッションを入れてから飲み会になることが多い。これが地元の遊び方。むしろ地元に住んでいる同級生たちはボーリング、ダーツ、ビリヤード、麻雀、カラオケ、ドライブといった遊びはもう遊び尽くして、たまに帰ってくる自分のような県外に住むやつらを捕まえては温泉に入り浸るしかないそうだ。

 

今回も飲み会になる前に温泉に行くことになったのだが、その日同級生たちが連れて行ってくれたのは「紙屋温泉」。

 

f:id:hand48:20200311225932j:image

 

かなり古くからある銭湯でなんの疑いもなく入浴料100円を払い同級生たちと裸一貫になって湯船に入る。

なぜか同級生たちが「先に入ってくれ」と謎のオーダーがあったので久々の温泉を楽しむように思いっきりダイブした。

 

「!?」

 

熱い!!!!熱すぎる!!!!

皮膚が赤く染まる速度が尋常じゃない!!

熱さのあまり早く出ようとするが焦って足を滑ってしまい余計に潜り込んでしまった。

頭まで被ったお湯は髪の毛一本一本に電流が流れたかのような刺激が加わり痛みを越えてくる!!ダチョウ倶楽部上島竜兵なみのリアクションをとりながら風呂から上がり倒れ込む。

 

どうやら同級生たちが最近ハマっている遊びらしい。この「紙屋温泉」は源泉が52℃で別府でも屈指の熱い銭湯だったみたいだ。

その温泉に何も知らない友達を連れてきてはお風呂に入らせてリアクションを見るのが楽しいらしいが入浴したコチラとしては腹立たしいことこの上ない!!

 

まさに殺人的熱さ!

 

これだから後悔というものはどうして後から押し寄せてくるのだろうかと改めて思う。

 

 

そして地元に帰っては毎回こう思うのである。

 

 

「やっぱり温泉しかねぇなここは」と。